
特別企画シリーズ「ブラームス 4つの交響曲」! 1876年11月4日の交響曲第1番初演から150年を迎えることを記念して、その交響曲群を深めます。
今回の記事は、交響曲第1番の必聴名盤20! とくにお聴きいただきたい5つと、あわせて聴きのがせない15の名盤をご紹介します。
♪「[作品解説]ブラームス:交響曲第1番」はこちら
※旧『レコード芸術』2019年3月号からの再掲です
選・コメント=山野雄大(ライター/音楽・舞踊)
推進力の快感
パーヴォ・ヤルヴィ=ドイツ・カンマーpo

ブラームス:交響曲第1番,ハイドンの主題による変奏曲
パーヴォ・ヤルヴィ=ドイツ・カンマーpo
〈録音:2016年3月〉
[RCA(D)SICC10254]SACDハイブリッド ※現在取扱なし
[Sony Classical]配信
広い意味でのピリオド・アプローチをとりつつ、しなやかで躍動的な音楽を奏者それぞれの高い自発性をもったアンサンブルでつくってゆく楽団が、パーヴォと共にベートーヴェン、シューマンと交響曲全集録音を完成させた次に時間をかけて挑んだのがブラームス。新原典版全集の校訂者を招いたワークショップで楽団員の作品への意識を共有するだけでなく、丹念なリハーサルや非公開セッション、世界各地での演奏を重ね作品の可能性を知り尽くした上で満を持してのセッション録音は驚異の達成だ。アゴーギクの精緻な共有、内声の魅力も的確絶妙に表現するバランスと明晰な美音……磨き込まれたサウンドを総員が深い意思疎通とともに歌心で満たしてゆく推進力の快感! 新時代の金字塔。
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