
NHK交響楽団は、指揮者トゥガン・ソヒエフを2028年9月に開幕する2028-29シーズンから音楽監督に迎えると発表した。契約期間は3年間。創立100周年を迎えたN響が、次の時代を託す指揮者が決まった。
ソヒエフは2008年10月、ショスタコーヴィチの交響曲第5番などでN響に初登場。2013年に定期公演デビューを果たし、その後も継続的に共演を重ねてきた。トゥールーズ・キャピトル劇場管弦楽団やボリショイ劇場の音楽監督などを歴任し、2027年元日にはウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを指揮する予定だ。

11月4日の就任記者会見でソヒエフは、N響の魅力について「過去の偉大な指揮者たちが築いた伝統が、今も音やフレージングに聞こえてくる」と語った。今後については「培われてきた響きや伝統を守りながら、音楽づくりの幅を広げたい」と述べ、作曲家別の作品シリーズや演奏会形式のオペラなどに意欲を示した。さらに「若い日本の作曲家を見出し、支援していきたい」とも発言。次の100年を見据えたN響との歩みに期待が高まる。
ソヒエフとN響の共演は、すでにショスタコーヴィチの交響曲第7番《レニングラード》のライヴ録音がディスク化されている。音楽監督就任によって両者の関係が一層深まるなか、今後のレコーディング活動にも期待が高まる。
(編集部)

