ブルックナー2024 回顧特別企画

ブルックナー新譜鼎談#4 日本人演奏家・日本オケ編

④日本人演奏家編_ver.2

ブルックナーの記念すべき生誕200周年=2024年には、さまざまな演奏・録音がリリース!

その11月末、音楽之友社本社。満津岡信育さん、広瀬大介さん、石原勇太郎さんにお集まりいただいた鼎談ていだんで、2023年秋~現在の、ブルックナーの主な新譜をふりかえりました
ところどころに、お三方のブルックナー観も……。
そのまとめを、「交響曲全集」「交響曲単発」「交響曲の編曲/声楽曲・室内楽曲」「日本人演奏家・日本オケ」の四部作でお届けします。

最終回は日本人演奏家・日本オケの新譜についてです。

満津岡信育 MATSUOKA Nobuyasu
満津岡さん(20241129)

音楽評論家。1959年生まれ。音楽誌やCDのライナーノートの執筆を中心に活動し、インタビュー取材も数多く手がける。NHK-FMの『名演奏ライブラリー』で案内役を務めている。ブルックナーの好みは雑食系だが、日本に根強い(?)「テンポ揺らすべからず」の風潮には懐疑的。

広瀬大介 HIROSE Daisuke
広瀬さん(20241129)

音楽学者・音楽評論家。1973年生まれ。各種音楽媒体などへの寄稿のほか、曲目解説・ライナーノーツの執筆、オペラ公演・映像の字幕対訳を多数手がけている。ヴァント/北ドイツ放送soの来日公演(2000年)での交響曲第9番を聴いて、ブルックナーに開眼。

石原勇太郎 ISHIHARA Yutaro
石原さん(20241129)

音楽学者。1991年生まれ。専門はアントン・ブルックナーの交響曲に関する研究。2023年には自身の補筆したブルックナーの交響曲第9番第4楽章が初演、CD化もされた。注目の新刊『ブルックナーのしおり』著者。ブルックナーは手当たり次第に聴いてきた、ザ・雑食系。

日本人演奏家・日本オケ① 名より実? 職人肌の名匠

[ALT-531]ツァグロセク

【2023年9月発売】
ブルックナー:交響曲第7番
〔交響曲第7番 ホ長調 WAB.107[ノーヴァク版]〕

ローター・ツァグロゼク(指揮) 読売日本so.
〈録音:2019年2月(L)〉[Altus(D)ALT531]

<strong><mark style="background-color:rgba(0, 0, 0, 0);color:#b27922" class="has-inline-color">満津岡</mark></strong>
満津岡

ツァグロゼクは、SNSでは人気が高く、熱狂的なファンがついているイメージがあります。私は、旧『レコード芸術』でインタヴューしたこともありますが、いい意味での職人気質の名匠だと思っています。2023年に読響で4番を振ったヴェンツァーゴに比べると正統派のマエストロですよね。

<strong><mark style="background-color:rgba(0, 0, 0, 0);color:#578226" class="has-inline-color">広瀬</mark></strong>
広瀬

読響の広報戦略のなせるわざですかね?

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