アントン・ブルックナー

アントン・ブルックナー
Anton Bruckner
(1824–96)

オーストリアの作曲家。後期ロマン派に属する。特に交響曲の作曲に力を注ぎ、9曲の番号付き交響曲を完成させた。その作風には、敬虔なカトリック信仰とワーグナーへの傾倒が色濃く反映されており、荘厳かつ構築的な音楽を特徴とする。交響曲は壮大な構成とオルガン的な響きが特徴で、「音の大聖堂」とも称される。生前は賛否が分かれたが、後世において高く評価され、20世紀以降の音楽創作に多大な影響を与えている。(編集部)

代表曲

交響曲第4番《ロマンティック》
1874年作曲の交響曲。中世の城や森を思わせる幻想的な世界を描いた。雄大なスケールと金管楽器の壮麗な響きが魅力。

《テ・デウム》
1881~84年作曲の宗教合唱曲。神への賛美を壮大なスケールで描いた。力強い合唱と輝かしい管弦楽の響きが印象的である。

交響曲第8番
1884~87年作曲、1890年改訂の交響曲。円熟期を代表する大作である。壮大な構成と深い精神性、圧倒的な終結部が聴きどころ。

必聴名盤

SICC40291

ブルックナー:交響曲第8番〔1890年第2稿〕
セルジウ・チェリビダッケ指揮ミュンヘンpo
〈録音:1990年10月(L)〉[ソニー・クラシカル]
[詳細はこちら]※「不滅の名盤」のページ

バブルの夢いまだ醒めやらぬ東京に衝撃を与えた、伝説のブルックナー演奏。チェリビダッケとミュンヘン・フィルによるサントリーホールにおけるライヴ録音だ。ブルックナーの交響曲第8番の演奏時間は80分くらいが目安とされるが、チェリビダッケの場合は……
———鈴木淳史(音楽エッセイスト)

   
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