『レコード芸術』新譜月評クロニクル

【第1回】1975年(前篇)1月号~5月号
意気軒高!ベーム&カラヤン&ストコフスキー

『レコード芸術』新譜月評クロニクルレコ芸アーカイブ
この記事は約11分で読めます。

構成・文・CDセレクト=芳岡正樹

昨年(2024年10月~2025年11月)ご好評を頂いた「レコ芸フォト・アーカイブ」に続いて、今月より新連載「『レコード芸術』新譜月評クロニクル」をスタートいたします。「フォト・アーカイブ」の方では、バックナンバーに掲載されたグラビア写真を軸に1964年~74年のクラシック音楽界を辿りましたが、当連載では『レコ芸』の中核記事である「新譜月評」を、現「レコード芸術ONLINE」月評レギュラー執筆者でもある芳岡正樹氏に(今から約半世紀前の)1975年1月号から順に “再読/抜粋” いただきつつレコード界を振り返っていきます。後に「名盤」と言われるようになるレコードが初出時どのように評されたか? ——第1回は1975年の上半期=1月号~5月号から見ていきます。

カール・ベーム&ウィーン・フィル来日フィーバー

1975年上半期の『レコード芸術』の誌面を見ていると、ベーム、カラヤン、ストコフスキーといった巨匠指揮者たちの新録音のニュース、批評が目立っていた。もちろん、小澤征爾、バレンボイム、メータといった当時の若手指揮者の新譜も出ていたのだが、タイトル数と注目度において、巨匠たちにはまだまだ及ばなかったのである。

1975年前半のクラシック界最大のトピックは、なんと言っても、3月のベーム&ウィーン・フィルの来日だった。これはNHK放送開始50周年の記念事業として招聘された特別公演で、チケットは応募抽選でクラシックとしては異例の高倍率となったことが公演前から話題になるほどだった。3月16日の初日の模様(ベートーヴェンの交響曲第4番と第7番)はNHKホールからNHK-FMで生中継され、当時10歳だった筆者も自宅のステレオの前に正座して聴き入ったものである。

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