《ニーベルングの指環》初演150年&バイロイト祝祭150年

【誌上模擬シンポジウム】ワーグナー/バイロイトの過去・現在・未来(全4回)第1日
3人の “ワーグナーの達人” への5つの質問状

《指環》初演150周年特別企画
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▲①ニールンドがブリュンヒルデ役を務めた《ニーベルングの指環》アンドレアス・ホモキ演出,ノセダ指揮チューリヒ歌劇場2024年ライヴBD[Accentus(D)ACC60656BD] ②シュライアーがローゲ役を歌っているカラヤン指揮・演出《ラインの黄金》DVD〈1973〉[DG(S)UCBG9186]

《ニーベルングの指環》初演150年&バイロイト祝祭創始150年記念 “序夜と三日間にわたるワーグナー・シンポジウム” の第1日(Q.2)のテーマは「舞台祭典劇《指環》の魅力、聴きどころ、注目ポイント」。ワーグナーの達人——新野見 卓也(音楽批評・ピアニスト)吉田 真(ドイツ文学・音楽評論)光野 正幸(ドイツ文学)——3氏に、劇場での体験談も交えつつ存分に語っていただきます。

(配信済)【Q.1】これまでで最も印象深いバイロイト体験は?

【Q.2】《指環》を聴く/観る際のこだわり注目(聴きどころ)ポイントは?

新野見:立体的なスコアと複雑な人物造形―その成否が出来を決める

《指環》はその物語の性質もあって、他のワーグナー作品にも増してオーケストラが雄弁ですよね。『言葉のない指環』のような編曲も成り立つくらいですから。だからオーケストラだけでいかに物語を語れるかという指揮者の手腕は気になるポイントです。ワーグナーのスコアはとても立体的ですが、それがそのまま立体的に立ち上がると、物語が見えてきます。大胆な音楽ですが、じゃあ大胆に緩急をつければいいかというとそうでもなくて、テンポの変化や間の取り方といったちょっとしたさじ加減、推移や過程が大事なように思います。指揮者がそのあたりを繊細にかつ大きな流れで示してくれると、安心して上演を楽しめます。

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