来年2026年はワーグナー畢生の大作《ニーベルングの指環》全曲世界初演150年（同時にバイロイト祝祭創始150年）に当たり、その “前夜祭” として、ドイツ文学／ワーグナー研究の吉田真氏を編集部にお迎えし、《指環》の聴き方・楽しみ方を教授いただきました（進行・聞き手：編集部Y.F.）。当日は、これまで国内外で公式リリースされたバイロイト祝祭ライヴに絞って《指環》全曲CDを「すべて」お持ちいただき、それらの音源を “実聴” しながら、四部作の各キメどころ（聴きどころ）をそれぞれ最高の演奏で！というモットーのもと、吉田氏特製の「指環CDプレイリスト」に沿ってガイドいただいています。第一夜《ラインの黄金》に続いて、第二夜《ワルキューレ》を（&バイロイト祝祭劇場のエピソードも）お届けいたします。※取り上げるCDは多くが現在廃盤となっており、入手困難なものも含まれます。
聴きどころ満載＝新発見・再発見が満載の《ワルキューレ》
――いよいよ《ワルキューレ》に入っていきますが、ここでは同一場面の聴き比べをしてみよう、という企画です【プレイリスト2-1】
★特製《指環》プレイリスト（四部作全体のリストは「第一夜」配信分に掲載）
■ワルキューレ
【W-1】第1幕終結部（カイルベルト55年第2ツィクルス）ヴァルナイ（S）ヴィナイ（T）
【W-2】同場面 聴き比べ（ベーム盤67年）リザネク（S）キング（T）
【W-3】第2幕冒頭（ベーム盤67年）アダム（Br）ニルソン（S）
【W-4】第3幕「ワルキューレの騎行」（ティーレマン盤）
【W-5】第3幕「ヴォータンの告別」（クナッパーツブッシュ盤56年）ホッター（Br）
【W-6】同場面 聴き比べ（カラヤン盤51年）ビョルリング（Br）
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