ドミトリー・ショスタコーヴィチ
Dmitri Shostakovich
(1906–75)
ロシアに生まれ、ソビエト連邦を生きた作曲家。20世紀音楽を代表する人物で、15作におよぶ交響曲群をはじめ、弦楽四重奏曲やピアノ作品も多数残す。重厚で劇的な表現、鋭いリズム感と陰鬱なユーモアが特徴である。検閲を受けながらも、音楽を通じて個人の精神と社会的メッセージを伝え続けた。芸術と政治の関係を体現した重要な作曲家であり、現在も多くのファンを持つ。また、第1回ショパンコンクールに出場したほどのピアノの名手でもある。(編集部)
代表曲
《ムツェンスク郡のマクベス夫人》
1930~32年作曲のオペラ。大胆な表現が高く評価される一方、上演禁止にもなった。強烈なドラマと迫真の音楽に圧倒される。
交響曲第5番
1937年作曲の交響曲。当局の批判を受けた直後に発表され成功を収めた。緊張感に満ちたドラマと力強い終結が胸を打つ。
24の前奏曲とフーガ
1950~51年作曲のピアノ曲集。J.S.バッハへの敬意を込め、全24調で書かれた。対位法の美しさと現代的な響きが魅力。
必聴名盤

ショスタコーヴィチ/交響曲全集
ベルナルト・ハイティンク指揮 ロンドンpo,
アムステルダム・コンセルトヘボウo(現ロイヤル・コンセルトヘボウo)他
〈録音:1977年1月~84年10月〉[デッカ]
[詳細はこちら]※「不滅の名盤」のページ
西側の指揮者によるショスタコーヴィチの交響曲全集は、当セットが史上初であった[…]ハイティンクは、楽曲が備えている描写性や体制賛美的な威勢の良さを重視することなく、スコアに綴られた各音符を直截に鳴らす……
———満津岡信育(音楽評論)

