【連載】女性作曲家に魅せられて 第6回

エレーヌ・ド・モンジェルーに魅せられて 生涯・作品編/小林緑

女性作曲家に魅せられて連載
この記事は約13分で読めます。
エレーヌ・ド・モンジェルー③
エレーヌ・ド・モンジェルー

音楽評論家・谷戸基岩氏と音楽学者・小林緑氏によるリレー連載、第6回のテーマは、エレーヌ・ド・モンジェルー(1764~1836)です。
フランス革命期に活躍した貴族出身の作曲家で、愛国歌の即興演奏で恐怖政治の難を逃れ、やがてパリ音楽院の初期の教授を務めるなど、動乱の時代を力強く生き抜いたことで知られます。その音楽世界とは、どのようなものでしょうか?
今回も小林緑氏による「生涯・作品編」とディスクを通じてその魅力に迫る谷戸基岩氏による「録音編」を加えた2部構成でお届けします。

※「生涯・作品篇」は有料会員限定コンテンツです。「録音篇」はどなたでもお読みいただけます

エレーヌ・ド・ネルヴォ Hélène de Nervoは1764年3月11日、リヨンのいわゆる法服貴族の家系に生まれ、病気療養中のフィレンツェにて1836年5月20日に世を去った。享年62。早くからその優れた音楽性と即興の技巧により、ヴィオッティなど同時代フランスの著名な音楽家の間でも評判となりながら、貴族の身分ゆえ公開演奏の場には一度も登場せず、活動はもっぱら私邸サロンに限られた。1784年、はるか歳上のモンジェルー侯爵アンドレ・マリ・ゴチエと結婚。その居城はパリ北西部オワーズ県のポントワーズ近くに現存。しかし貴族制から市民社会への激変に翻弄されたその人生はまさに絵に描いたようにドラマチックなのである!

以下の記述は概ね、Jérôme Dorival: Hélène de Montgeroult – La Marquise et la Marseillaise (SYMÉTRIE, 2006)による。

その生涯と活動

このコンテンツの続きは、有料会員限定です。
※メルマガ登録のみの方も、ご閲覧には有料会員登録が必要です。

【有料会員登録して続きを読む】こちらよりお申込みください。
【ログインして続きを読む】下記よりログインをお願いいたします。

0
タイトルとURLをコピーしました