『週刊フィッシャー=ディースカウ』　Nr.37《ファウスト博士》《パレストリーナ》《カルディヤック》《画家マティス》《若い恋人たちへのエレジー》《リア》

今年2025年は、ドイツの名バリトン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ（1925.5.28～2012.5.18）［文中、DFDと略記］の生誕100周年アニバーサリー。ドイツ・リートをメインに、オペラ、宗教曲にも膨大な録音を遺した彼の、いずれも第一級の芸術品を、季節に合わせたテーマに沿って、吉田真氏（ドイツ文学・音楽評論）のナビゲートで毎週紹介しています。「DFD秋のオペラ・フェスティヴァル」の締めは、20世紀のドイツ・オペラより、DFDが録音（含ハイライト盤）を遺したブゾーニ、プフィッツナー、ヒンデミット、ヘンツェ、ライマンの作品を取り上げます。なおアルバン・ベルクの《ヴォツェック》《ルル》に関しては第11回で詳述しています。