ヘルベルト・フォン・カラヤン

   
『レコード芸術』新譜月評クロニクル

【第1回】1975年(前篇)1月号~5月号 意気軒高!ベーム&カラヤン&ストコフスキー

構成・文・CDセレクト=芳岡正樹昨年(2024年10月~2025年11月)ご好評を頂いた「レコ芸フォト・アーカイブ」に続いて、今月より新連載「『レコード芸術』新譜月評クロニクル」をスタートいたします。...
   

〔032〕マーラー:交響曲第9番

……終楽章の、クライマックスにおける目も眩むばかりの強さと気高さはどうだ。作曲者がおそらくもっと手を入れたかったであろうこの楽章は、下手をすると安っぽい嘆き節に陥るが、それから最も遠い詠嘆のしらべがこ...
   

〔224〕マスカーニ:歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》全曲&レオンカヴァッロ:歌劇《道化師》全曲

いたずらに劇的に盛り上げるのを避けつつ、オーケストラ演奏による旋律美を活かしながら雄弁にドラマを展開。歌手も粒ぞろいで、特にベルゴンツィの声はタフで最盛期の輝きに満ち……マスカーニ:歌劇《カヴァレリア...
   
[新譜月評]オーケストラ曲

放送録音集成 第2集 ライヴ・イン・ベルリン 1970~1979

放送録音集成 第2集 ライヴ・イン・ベルリン 1970~1979〔1971年のシベリウス:ヴァイオリン協奏曲+ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》から1979年のJ.S.バッハ:ブランデンブルク協奏...
   

〔095〕カラヤン/オペラ間奏曲集

弦楽器奏者の一人ひとりが、各々の信念に基づいて自由なボウイングで弾いているかのような凄まじい叙情性が、洪水のように押し寄せてくる……カラヤン/オペラ間奏曲集〔マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ~...
   

〔232〕プッチーニ:歌劇《ボエーム》全曲

まちがいなく一時代を画したフレーニの《ボエーム》、パヴァロッティの《ボエーム》、そしてカラヤン様式の《ボエーム》だ……プッチーニ:歌劇《ボエーム》全曲ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンpo,ミレ...
   

〔090〕チャイコフスキー:序曲《1812年》,スラヴ行進曲,幻想序曲《ロメオとジュリエット》,イタリア奇想曲

交響曲やバレエ組曲などで聴かせるのと同様の語り口のうまさ、水平に長く伸びるレガート奏法、60年代のベルリン・フィルの黒光りするような重戦車のごとき迫力ある響き……チャイコフスキー:序曲《1812年》,...
   

〔238〕R.シュトラウス:楽劇《サロメ》全曲

少女の可憐さを持ち合わせているけれど、役としては強い声が求められる、というサロメ役、ついにその適任者をカラヤンが見出した!……R.シュトラウス:楽劇《サロメ》全曲ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィー...
   
最新盤レビュー

カラヤン&ベルリン・フィル放送録音集成の第2弾は 同コンビの黄金期ともいえる1970年代を網羅!

これは、70年代をクラシック・ファンとして生きた愛好家にとって単なる「ライヴ録音集」を超えた、当時の「音楽体験そのもの」といった20枚組である。ヘルベルト・フォン・カラヤンは「楽壇の帝王」としてクラシック界に君臨し、本拠地ベルリンや生地ザルツブルクを中心に演奏活動を行ない、世界をジェット機で飛び回り、毎月ドイツ・グラモフォンと英EMIから新録音のLPレコードをリリースする、という超人的なスケジュールをこなしていた。従来のクラシック界では考えられなかった(今日でも考えられない)芸術一本でない、派手な活躍ぶりから多くのアンチ・カラヤンを生んだが、それ上回る膨大なカラヤン・ファンを生み、音楽ジャーナリズムもカラヤンを中心に回っていた。そのため、アンチ・カラヤンにも否応なく彼の演奏会やレコードでの活躍が目に入った。
   

〔018〕ブルックナー:交響曲第8番

音の美しさや流れの良さに加えて、各楽器間のわずかなズレというものが[…]絶妙なテンポ変化を伴う独特の響きに繋がっているのだろう……ブルックナー:交響曲第8番〔ハース版〕ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮...