ブルックナーの記念すべき生誕200周年=2024年には、さまざまな演奏・録音がリリース!
その11月末、音楽之友社本社。満津岡信育さん、広瀬大介さん、石原勇太郎さんにお集まりいただいた鼎談で、2023年秋~現在の、ブルックナーの主な新譜をふりかえりました。
ところどころに、お三方のブルックナー観も……。
そのまとめを、「交響曲全集」「交響曲単発」「交響曲の編曲/声楽曲・室内楽曲」「日本人演奏家・日本オケ」の四部作でお届けします。
第3回は交響曲の編曲/声楽曲・室内楽曲の新譜についてです。
ブルックナーといえば交響曲、という方も多いでしょうが、交響曲の編曲/声楽曲・室内楽曲も、実は注目盤が目白押しなのです!
交響曲の編曲① RCOメンバーが放つ小宇宙
【2023年10月発売】
ブルックナー:交響曲第6番
〔交響曲第6番(ロルフ・フェルベーク編/アンサンブル版)〕
ロルフ・フェルベーク(指揮) カメラータRCO
〈録音:2022年9月〉[Gutman Records(D)JGUTMANCD231]
【2023年10月発売】
ブルックナー:交響曲第7番
〔交響曲第7番(アンサンブル版)〕
オリヴィエ・パテイ(指揮) カメラータRCO
〈録音:2019年10月〉[Gutman Records(D)JGUTMANCD211]
調性が複雑に動く6番は、特に小編成との相性がとてもいいです。実は攻撃的な曲だ、ということも伝わってきますね。また7番も自分たちで編曲しています。意欲作だと思います。
6番の先鋭さがあらわれています。彼らはマーラー交響曲第9番の室内楽編曲版[Gutman Records(D)JGUTMANCD150〈録音:2014年〉]なども手掛けていますし、オケ曲を室内楽に落とし込むことを心得ているんだと思います。
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