
2026年5月31日未明(現地時間)、エリザベート王妃国際音楽コンクール チェロ部門の最終審査結果が発表!
第1位(優勝)を獲得したエットーレ・パガーノには賞金贈与に加えて、副賞として、現代チェロ奏法のパイオニア、パブロ(パウ)・カザルス(1876~1973)が1908年に入手して、73年に亡くなるまで愛奏し、数々の録音にもその音を遺したチェロ(1733年、マッテオ・ゴフリラー製作)が4年間貸与されます。現代の名手たるパガーノが、この伝説的銘器をどのように響かせるか、今後にも要注目です。また、日本から出場した北村陽が第5位に入賞し、話題を呼んでいます。
エリザベート王妃国際音楽コンクール(チェロ部門・2026年)の入賞者
第1位:エットーレ・パガーノ(イタリア)
第2位:キム・テヨン(韓国)
第3位:リーランド・コー(アメリカ)
第4位:アルバロ・ロサノ・カメス(スペイン)
第5位:北村陽(日本)
第6位:マリア・ザイツェワ(ロシア)
若手音楽家の登竜門として知られるこのコンクールは、イザイ・コンクールを前身に、ベルギー王妃エリザベート(1876~1965)によって1951年に創設されました。チャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノコンクールと並び、世界3大音楽コンクールの1つとされる重要なもので、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽の4部門があり、今年2026年は5月4日からチェロ部門(2017年に創設)が開催されていました。
また今年は、創設者である王妃、そして彼女と親交を結んだ同年生まれのパブロ・カザルス生誕150周年が重なる、特別な1年でもあります。
6月10日の20時15分(現地時間)からは、上位3名によるクロージング・コンサートが行なわれるほか、今回のコンサートの模様を収めたCDのリリースも予定されています。
【参照リンク】
・Queen Elisabeth Competition(エリザベート王妃国際音楽コンクールサイトのトップページ)
・【速報】北村陽が第5位入賞!エリザベート王妃国際音楽コンクール チェロ部門(ジャパン・アーツのページ)
・エリザベート王妃ってどんな人? 世界的コンクールに名を残したベルギーの“文化サポーター”(Web「ONTOMO」のページ)
関連音源


1 エリザベート王妃国際音楽コンクール2022 チェロ部門
チェ・ハヨン(第1位)チェン・イバイ(第2位)マルセル・ヨハネス・キッツ(第3位)(以上vc)他
〈録音:2022年5月~6月(L)〉
[Queen Elisabeth Competition(D)QEC2022(4枚組,海外盤)]
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このコンクールの、前回のチェロ部門記録盤。優勝者チェ・ハヨン(韓国)を含めたファイナリスト全12人の演奏を収めている。
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2 エリザベート王妃国際コンクール2017 チェロ部門
ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール(第1位)岡本侑也(第2位)サンティアゴ・カニョン=バレンシア(第3位)(以上vc)他
〈録音:2017年5~6月(L)〉
[Queen Elisabeth Competition(D)QECDUO22(4枚組,海外盤)]
【輸入元商品ページはこちら】
前々回の記録盤。第2位入賞の岡本侑也がファイナル・ステージで演奏したドヴォルザークのコンチェルトなど、4名の凄演を収める。


3 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
パブロ・カザルス(vc)
〈録音:1936年11月~39年6月〉
[ワーナー・クラシックス(D)WPGS50110(2枚組)]SACDハイブリッド
【レーベル商品ページはこちら】
★この音源の「不滅の名盤」掲載ページはこちら(執筆:那須田務さん)
カザルスの録音芸術といえば、これを外すわけにはいかない。この盤の登場は、当時ほとんど忘れられていたバッハの名曲の価値を広く知らしめる突破口となった。
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4 シューマン:チェロ協奏曲*
〔+鳥の歌,カニグーの聖マルタン祭(以上カタルーニャ民謡),ファリャ:7つのスペイン民謡~ナナ,他〕
パブロ・カザルス(vc・指揮)プラード音楽祭o,ユージン・オーマンディ指揮ペルピニアン音楽祭o*,ユージン・イストミン(p)他
〈録音:1953年5月,他〉
[ソニー・クラシカル(M)SICC1859]CD
【レーベル商品ページはこちら】
編集子が強くレコメンドしたい盤。狂気すら感じるシューマン、そして代名詞といえる《鳥の歌》を、フランコ独裁政権からの疎開先とした、フランスのプラドで収録している。
執筆:レコード芸術ONLINE 編集部
