

▲イタリアとフランスの “旬” を聴く—①ジョルジョ・ミッセーリ(T)ベッリーニ《ビアンカとフェルナンド》全曲〈収録2011.11〉レンツェッティ=カルロ・フェリーチェ歌劇場o他[Dynamic(D)NYDX50264(BD)DYNDVD37954(DVD)],②ヴェロニク・ジャンス(S)アリア集「オッフェンバックの歌姫たち」〈2023.7〉H.ニケ=フランス国立ロワールo他[Alpha(D)NYCX10555]
新譜月評執筆者が選ぶ「いま聴くべき “旬” の演奏家」シリーズの第4弾は「声楽家篇」。オペラ・声楽の新譜月評でおなじみの岸純信氏に、10人の注目歌手を、過去の名手たちとの対比も交えつつ紹介いただく。歌唱法、歌唱様式の伝統はある部分は継承され、ある部分は更新されていく……。
文・ディスク選=岸 純信(オペラ研究家)
果物とは違い、人間はそうそう腐らず、「四季咲き」のように開花の時期も様々。かのマリア・カラスも「声の旬」は1953年だが、「解釈の旬」はパリ・デビューの58年。後輩レナータ・スコットも当初は《ルチア》を凛々と歌ったのに、出産を機に声質が激変。ヴェルディ《オテッロ》のデズデモナ(映像は必見!)のような、重めの役を得手とした。
というわけで、最近の筆者はリセ・ダヴィッドセン(S)の出産後の復帰公演(《トリスタンとイゾルデ》)に注目……と書き始めたら、編集部より「ワーグナーに関しては別の機会に」とのお告げがあったので、改めて仕切り直してみよう。
このコンテンツの続きは、有料会員限定です。
※メルマガ登録のみの方も、ご閲覧には有料会員登録が必要です。
【ログインして続きを読む】下記よりログインをお願いいたします。
