ロベルト・シューマン
Robert Schumann
(1810–56)
ドイツの作曲家。ロマン派を代表する人物で、代表作に歌曲集《詩人の恋》やピアノ曲《子供の情景》《クライスレリアーナ》などがある。その音楽には夢想的・抒情的な要素と構造的な明快さが共存しており、個人の内面を深く掘り下げる表現が特徴である。歌曲とピアノ曲において特に偉大な業績を残した、というのが一般的な説明だろうが、編集子は交響曲も推したいところ。音楽評論家としても活動し、若きブラームスを世に紹介するなど後進の育成にも貢献した。(編集部)
代表曲
《子供の情景》
1838年作曲のピアノ曲集。幼い日々の思い出を詩情豊かに描いた。「トロイメライ」をはじめ、素朴で美しい旋律が親しまれる。
《詩人の恋》
1840年作曲の歌曲集。ハイネの詩による恋愛と失恋を描いた代表作。歌とピアノが織りなす繊細な心情表現が魅力である。
交響曲第3番《ライン》
1850年作曲の交響曲。ライン川流域の風景や人々の暮らしに着想を得た。明るく伸びやかな旋律と祝祭的な雰囲気が魅力。
必聴名盤

シューマン/交響曲全集
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮ドレスデン国立o
〈録音:1972年9月〉[ワーナー・クラシックス]
[詳細はこちら]※「不滅の名盤」のページ
シューマンの音楽は歌に溢れている[…]この演奏はそれを体現しているのだ。和音を鳴らし、魅力的な響きを作りながらも、それが巨大なひとつのエネルギーとなって、大きな血脈をドクドクと言わせる。どんなに時代が過ぎても、この名盤が輝きを失うことは考えられない……
———布施砂丘彦(コントラバス奏者・音楽批評)

