ソニーミュージック

   
最新盤レビュー

テリー・ライリーの音楽を堪能するボックスセット

聖なる駱駝が歩いていく。天界の峡谷を、太古の湖を、氷の砂漠を。テリー・ライリーの『シュリー・キャメル』(1980、「聖なるらくだ」という意味)を聴くと、ついこのような空想をしてしまう。緩やかなテンポで反復される短いフレーズが駱駝の歩みを連想させるのだろう。そのフレーズには多彩な要素が絡まり、駱駝が行くさまざまな光景が描き出される。インド音楽からの影響が如実に表れているだけでなく、純正律の電子オルガンの音色がサイバーですらある。随所で聴こえてくる3音——おおよそB、D、E——のモチーフによって統一感が生まれている1枚。
   
ソニーミュージック

ショパン《エチュード》名手10人の聴き比べプレイリストが公開!

ポリーニ、ペライア、フランソワ……聴き比べでわかる、あなたの理想のショパン音大受験、コンクール課題曲の練習にもお勧め ■ショパンの《エチュード》を、世代も個性も...
   
インタビュー

トーマス・エンコ『モーツァルト・パラドックス』 フランス・ジャズ界の寵児による“新しい”モーツァルト

Photo by Maria Jarzyna Interview & Text=東端 哲也(ライター)通訳:井上裕佳子取材協力・写真提供:ソニーミュージック 今...
   
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クナッパーツブッシュからアバドまで ウィーン国立歌劇場 “栄光の” 名演奏、名舞台を総覧

ばらの騎士〈1955〉 こうもり〈1960〉 フィガロの結婚〈1991〉 ラインアップ ●モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ(録音1955年11月6日)カール・ベ...
   
インタビュー

小山実稚恵に聞いた、最新小品集『アルバム』 そしてデビュー40周年の「もどかしさ」のこと

インタビュー・文=那須田務(音楽評論)写真=ヒダキトモコ取材協力=ソニーミュージック・レーベルズ デビュー40周年記念盤に、深い内面を込めて  小山実稚恵さんが...
   
最新盤レビュー

これぞ、小澤征爾。SACDで音質一新した究極の7枚

色彩感と立体感、そして実在感が際立つ新規リマスタリング  ソニーから、小澤征爾の録音が7点SACD化された。1967~69年のRCA録音が5点と、2000年と2...
   
最新盤レビュー

エリック・サティ没後100年 3人のピアニストによる3点のリイシュー盤を聴く

2025年はサティの没後100周年のメモリアルイヤーにあたり、1980年代のサティ・ブームの一翼を担ったフランスの名手、フィリップ・アントルモンの『サティ/きみがほしい』ほか2点がリイシューとして登場した。
   
最新盤レビュー

ヨーヨー・マ、カヴァコス、アックスによる 「ベートーヴェン・フォー・スリー」最新作発売!

ベートーヴェン・フォー・スリー〔ベートーヴェン(シャイ・ウォスネル編):交響曲第1番(ピアノ三重奏編曲版),ピアノ三重奏曲第5番《幽霊》,同第4番《街の歌》〕 ...
   
最新盤レビュー

センスのよさが光るトーマス・エンコ 「モーツァルト・パラドックス」

モーツァルト・パラドックス〔モーツァルト(トーマス・エンコ編曲):歌劇《ドン・ジョヴァンニ》より〈序曲〉,ナハトムジーク,ヴァイオリン・ソナタ ホ短調,アヴェ・...
   
最新盤レビュー

ルービンシュタイン、ヨッフム、 ブーレーズの超名盤が「究極」のSACD化

入念を極めたリミックス&マスタリング タワーレコードとのコラボでソニー・クラシカルとRCA Red Sealの音源をハイブリッドSACD化するシリーズに3つのタ...