最新盤レビュー 世界初演からジャスト100年。演奏史の一里塚となった 記念碑的《トゥーランドット》録音がSACD化 プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》全曲エーリヒ・ラインスドルフ指揮ローマ歌劇場o,同cho,ビルギット・ニルソン,レナータ・テバルディ(S)ユッシ・ビョルリング(T)ジョルジョ・トッツィ(Bs)他〈... 2026.04.17 最新盤レビュー
最新盤レビュー 『ばけばけ』と『豊臣兄弟!』 それぞれのサントラに仕掛けられたものとは? ヘッドホンで緻密な“ノイズ”を探りたい『ばけばけ』 2025年度後期の“朝ドラ”は「毎~日難儀なことばかり」や「野垂れ死ぬか~もしれな~いね」といったフレーズが現代を生きる私たちが感じている閉塞感とゆるくシンクロする素敵な主題歌も話題を集めたが、近年『ダンダダン』や『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』など人気アニメ作品の音楽をいくつも手がけている、今をときめく牛尾憲輔うしお けんすけによる劇伴も素晴らしかった。 2026.04.13 最新盤レビュー
レポート 東京・春・音楽祭2026 マロフェーエフ ピアノ界の新星が降り立った熱狂の夜をふりかえる 4月3日の公演で演奏するアレクサンダー・マロフェーエフ 撮影:池上直哉提供:東京・春・音楽祭実行委員会文=長井進之介(ピアニスト・音楽ライター)音で語り、描き出すピアニスト、アレクサンダー・マロフェー... 2026.04.07 レポート
最新盤レビュー カウフマンの2つの《詩人の恋》 50歳と24歳の歌を較べてみれば…… シューマン:詩人の恋,ケルナーの12の詩(+ボーナス・トラック:1994年録音《詩人の恋》より6曲*)ヨナス・カウフマン(T)ヘルムート・ドイチュ,ヤン・フィリップ・シュルツェ*(p)〈録音:2020... 2026.04.06 最新盤レビュー
最新盤レビュー ピアノ界の新星、マロフェーエフが放つ 4人の亡命作曲家に共鳴するデビュー作 マロフェーエフのデビュー作は、「亡命し故郷から離れて生涯を終えた4人のロシア作曲家」というコンセプトで企画された2枚組。グリンカ、メトネル、ラフマニノフ、グラズノフは、いずれも生涯のあるタイミングでロシアを永遠に離れる旅路へと出発した。メトネルのソナタ〈回想〉とラフマニノフのピアノソナタ第2番を除けば小品中心だが、一聴すればわかるように、故郷に抱く複雑な感情という一貫したテーマがアルバム全体を貫いており、散漫な印象は全くない。 2026.02.19 最新盤レビュー
最新盤レビュー アーノンクール生涯唯一のワーグナー! ’99年シュティリアルテ音楽祭での貴重なライヴ録音 アーノンクールは、かつて生涯の最大の「敵」と対峙していた。もちろん相手はワーグナーだ。この記録が魅力的なのは、ただアーノンクールが振った唯一のワーグナーにとどまらないところにある。 2026.02.13 最新盤レビュー
最新盤レビュー ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート2026 ネゼ=セガンが初登場 日本時間では1月1日の夜7時。多くの日本人にとって、おせち料理をつまみながらほろ酔い気分でテレビを眺め、正月気分を味わうための恒例行事が、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートだろう。 2026.02.12 最新盤レビュー
最新盤レビュー パーヴォ=DKAMのシューベルト全交響曲録音は 「未完成」と「悲劇的」で幕を開ける! 思わず唸ってしまう。パーヴォ&ドイツ・カンマーフィルがシューベルトをまだ録音していなかったことに。そして、満を持した初録音が「7番&4番」のカップリングである事実に。手前味噌で恐縮だが、シューベルト全交響曲の4夜にわたる演奏会を企画したさい、筆者はこの2つの短調作品を、まったく当然のように別々のプログラムに配した。あまりの破壊力ゆえだ。それをあえて並べることで、しょっぱなから悲劇の凝集的なパワーが炸裂する。これ以上ない説得力である。 2025.12.18 最新盤レビュー
最新盤レビュー 大河ドラマのテーマ音楽18曲を “本家”N響の演奏で 1963年から続くNHKの看板ドラマ番組シリーズで、ほとんどのテーマ音楽を演奏してきた“本家本元”のN響が、2024年と2025年に行なった「大河ドラマ コンサート」のライヴ盤。それぞれの公演プログラム第1部(※第2部は“河”に因んだクラシック名曲選)を、三浦文彰のソロ・ヴァイオリンを起用した第55作「真田丸」(服部隆之、2016年)以外すべてそのまま収録したもので、当日の迫力ある演奏を臨場感たっぷりに追体験できるはず。 2025.11.13 最新盤レビュー
最新盤レビュー テリー・ライリーの音楽を堪能するボックスセット 聖なる駱駝が歩いていく。天界の峡谷を、太古の湖を、氷の砂漠を。テリー・ライリーの『シュリー・キャメル』(1980、「聖なるらくだ」という意味)を聴くと、ついこのような空想をしてしまう。緩やかなテンポで反復される短いフレーズが駱駝の歩みを連想させるのだろう。そのフレーズには多彩な要素が絡まり、駱駝が行くさまざまな光景が描き出される。インド音楽からの影響が如実に表れているだけでなく、純正律の電子オルガンの音色がサイバーですらある。随所で聴こえてくる3音——おおよそB、D、E——のモチーフによって統一感が生まれている1枚。 2025.10.14 最新盤レビュー