グスタフ・マーラー
Gustav Mahler
(1860–1911)
オーストリアの作曲家・指揮者。後期ロマン派を代表する人物である。交響曲と歌曲を中心に作曲し、特に交響曲第2番《復活》や第8番《千人の交響曲》などは規模と精神性において比類ない。その作品には死、自然、救済といった哲学的主題が色濃く表れ、心理的・構造的な深みがある。さらに調性の拡張や不協和音の活用により、20世紀音楽への橋渡しを行った。新ウィーン楽派に強い影響を与えたほか、近代的オーケストラ表現の発展に多大な貢献を果たしている。(編集部)
代表曲
交響曲第2番《復活》
1888~94年作曲の交響曲。死と復活を壮大な構想で描いた。終楽章の独唱と合唱による圧倒的なクライマックスが感動を呼ぶ。
交響曲第5番
1901~02年作曲の交響曲。創作の充実期に書かれた代表作である。劇的な構成と第4楽章〈アダージェット〉の美しさが魅力。
《リュッケルトの詩による5つの歌曲》
1901~02年作曲の歌曲集。詩人リュッケルトの詩に深く共感して作曲した。繊細で透明感ある響きと内省的な美しさを味わえる。
必聴名盤

マーラー:交響曲第9番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンpo
〈録音:1982年9月(L)〉[グラモフォン]
[詳細はこちら]※「不滅の名盤」のページ
カラヤン自身の意志で商品化されたというから、出来によほど自信があったのだろう。実際、「青白い熱気」とでも呼びたい独特の高揚感があり、彼のマーラー録音のなかでもこれは最上のもの[…]終楽章の、クライマックスにおける目も眩むばかりの強さと気高さはどうだ……
———舩木篤也(音楽評論)

