ガブリエル・フォーレ
Gabriel Urbain Fauré
(1845-1924)
フランス近代音楽を代表する作曲家。繊細で洗練された和声感覚を特徴とし、静謐で内省的な美しさを持つ作品を数多く残した。《レクイエム》《パヴァーヌ》《シシリエンヌ》などが広く知られるほか、パリ音楽院院長としてラヴェルなどの後進の育成にも尽力し、フランス音楽の発展に大きな役割を果たした。(編集部)
代表曲
《夢のあとに》
1877年頃作曲の歌曲。恋の夢から覚めた切なさを描いた代表作である。流れるような旋律と繊細な抒情が心に残る。
《ペレアスとメリザンド》
1898年作曲の劇音楽。メーテルランクの戯曲のために書かれた。〈シシリエンヌ〉をはじめ、気品ある旋律で親しまれる。
《レクイエム》
1887~90年作曲の宗教音楽。死の恐怖ではなく安らぎを表現した作品である。穏やかで透明感ある響きが大きな魅力。
必聴名盤

フォーレ:レクイエム
ミシェル・コルボ指揮ベルンso,
サン=ピエール=オ=リアン・ド・ビュル聖歌隊,他
〈録音:1972年5月〉[エラート]
[詳細はこちら]※「不滅の名盤」のページ
フォーレの音楽は、そしてコルボの演奏は、何かを声高に訴えたり強制したりはしない。そうではなく「心を無にして祈り耳を傾けよう」という清楚で純正そして控え目なものである。だがこれこそ、教会音楽の本来あるべき姿ではなかろうか……
———石原立教(音楽評論)

