
ただのジャポニスム・オペラではない!
2025年6月7日に行なわれた「レコ芸特別講座」第7回のアーカイブ動画をお届けします。講師に長木誠司先生をお招きして、《蝶々夫人》をテーマにお話しいただきました。
ジャポニスム・オペラの一種として考えられることも多いプッチーニのオペラ《蝶々夫人》ですが、実はかなり意義の深い作品なのです。通説とされてきた成立背景を、最近の音楽学での研究成果をふまえて大検証! また「蝶々さん歌手」と呼ばれた名ソプラノ歌手たちも概観します。
【登場するCD】
・忘れないで、私を~喜波貞子/歌曲集
〔プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》~アリア〈ある晴れた日に〉他〕
喜波貞子(S)他
〈録音:不詳〉[JVC(M?)VXCD1001]
・お雇い外国人の見た日本~日本洋楽事始
〔ルドルフ・ディットリヒ:ニッポン・ガクフ,他〕
前田健治(p),三森茜(p)
〈録音:2001年6月〉[たまゆら(D)KKCC3001]
・伝説のプリマ 三浦環~デビュー盤から最後の録音まで
〔プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》~アリア〈ある晴れた日に〉他〕
三浦環(S)他
〈録音:不詳〉[おんがくのまち(M)SYC1001]
・プッチーニ:歌劇《蝶々夫人》(抜粋)
今井久仁恵(S:蝶々夫人),ジョヴァンニ・トーミ(T:ピンカートン),ガエターノ・コメッリ指揮東京po.,藤原歌劇cho.
〈録音:不詳〉[ビクター(M?)SBM4003]EP
【講師紹介】
ちょうき・せいじ
1958年生まれ。東京大学名誉教授。東京大学文学部卒業、東京藝術大学大学院博士課程修了。1986~88年ドイツ学術交流会の奨学生としてボンに留学。音楽学者として、オペラおよび現代の音楽を多角的に研究する。また東京大学などで音楽学、表象文化論を教える。2023年に東大教授を退官。1997年、博士論文『フェッルッチョ・ブゾーニ』で第6回吉田秀和賞受賞。2021年、紫綬褒章を受章。著書に『オペラ 愛の壊れるとき 名作がしかける涙のレトリック』(2021年、音楽之友社)など。
動画(vimeo)はこちらから(有料会員限定)↓↓↓
視聴の推奨環境(vimeoヘルプセンター)
このコンテンツの続きは、有料会員限定です。
※メルマガ登録のみの方も、ご閲覧には有料会員登録が必要です。
【ログインして続きを読む】下記よりログインをお願いいたします。