最新盤レビュー

   
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ピアニスト広瀬悦子による 魅力と技巧に満ちた千夜一夜物語

広瀬悦子はフランスと日本を拠点に国際的な活躍を続けるピアニスト。数々の国際音楽祭にも招待されているが、やはり「ラ・フォル・ジュルネ」に欠かせないピアニストという印象が強く、数々の公演で大成功を収めている。広瀬は2004年にデビューアルバムをリリースして以来、幅広いレパートリーのディスクでその確かな技巧、美しい音色とスケールの大きな音楽づくりが高く評価されているが、そんな彼女の最新盤は「アラビアン・ナイト」を題材にした楽曲が収められた『シェヘラザード』。中心となる楽曲はアルバムのタイトルにもなっているリムスキー=コルサコフの交響組曲《シェヘラザード》である。オーケストラ作品を広瀬が自ら編曲しピアノ曲として完成させている。
   
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ケーゲル晩年の《戦争レクイエム》ほか 旧東独原盤の歴史的音源が続々SACD化

ブリテン:戦争レクイエム,ベルク:ヴァイオリン協奏曲,ハルトマン:ヴァイオリンと管弦楽のための《葬送協奏曲》ヘルベルト・ケーゲル指揮ドレスデンpo,ドレスデン少...
   
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バーンスタインとバイエルン放送響によるシューベルト&シューマンのライヴが登場

シューベルト: 交響曲第9番《ザ・グレイト》〔+リハーサル付き〕 レナード・バーンスタイン指揮バイエルン放送so〈録音:1987年6月(L)〉[BR Klass...
   
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キーシンの1986(横浜)88年(サントリーホール) 両ライヴに加え、貴重な「日本愛唱歌集」がSACD化

キーシン横浜リサイタル・ライヴ〔ショパン:夜想曲第14番,ピアノ・ソナタ第3番,幻想曲,マズルカ第17番・第20番・第32番・第39番・第34番・第41番,スケ...
   
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BOXセット注目盤(10月)

ここでは、最近発売されたBOXセットのなかから注目盤を厳選して紹介します。 アンドラーシュ・シフ『コンプリート・デッカ・レコーディングス』 78枚組(!)という...
   
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ヨーヨー・マの最新盤は フォーレ&フランス近代名曲集

『メルシー』〔フォーレ:子守歌, リリ・ブーランジェ:夜想曲,フォーレ:アンダンテ,サン=サーンス:あなたの声に心は開く,ナディア・ブーランジェ:カンティーク,...
   
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アダム・フィッシャーの “溌剌” ハイドン 「ロンドン・セット」完結篇

ハイドン後期交響曲第4集〔交響曲第102番,第103番《太鼓連打》,第104番《ロンドン》〕アダム・フィッシャー指揮デンマーク室内管弦楽団〈録音:2023年10...
   
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ブルース・リウの個性と挑戦 チャイコフスキー、サティの注目2タイトルが登場

彼が初来日時からずっと言い続けてきたのが「チャイコフスキーを録音したい」。ここに登場した《四季》もまた、リウの個性である明朗で自由で視覚的、しかも内省的なピアニズムが全開。とりわけ〈バルカローレ(舟歌)〉の揺れるリズム、〈トロイカ〉の旋律美、〈ワルツ〉の物語性などに特有の奏法が遺憾なく発揮されている。
   
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塩川悠子/シフECM録音3作目は ブラームスとシューマンのソナタ集

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番,シューマン:同第2番塩川悠子(vn)アンドラーシュ・シフ(p)〈録音:2015年12月 (ブラームス),2019年1月 ...
   
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“指揮者”宇野功芳が生前に自ら選んだベスト5アルバムがSACDで復活

宇野功芳 これが僕のベスト5だ!(2024年マスタリング)〔ブルックナー:交響曲第8番[ノーヴァク版],『功芳の艶舞曲』(初出/アンゲラー:おもちゃの交響曲(伝...