フレデリック・ショパン
Fryderyk Chopin
(1810–49)
ポーランドに生まれ、フランスで活躍した作曲家・ピアニスト。「ピアノの詩人」と称される。その愛称が示す通り、作品のほとんどがピアノ曲であり、ノクターン、エチュード、バラード、ポロネーズなどのジャンルを芸術的高みに押し上げた。故郷ポーランドの民謡や独自の和声感覚を取り入れ、繊細かつ抒情的な作風を確立したほか、演奏技術と詩的表現を融合させ、楽器の可能性を飛躍的に広げた。その作品自体はもちろんのこと、それらを演奏することも、近代以降のピアノ音楽・演奏の礎として重要視され続けている。(編集部)
代表曲
ピアノ協奏曲第1番
1830年作曲のピアノ協奏曲。祖国を離れる直前の若き日に完成した。華麗な独奏と詩情豊かな旋律がショパンらしさを伝える。
《24の前奏曲》op.28
1835~39年作曲のピアノ曲集。全24調による小品を収めた代表作である。短い作品ごとに異なる表情と詩情を楽しめる。
ポロネーズ、マズルカ、ノクターン
1830年代以降に数多く作曲されたピアノ作品群。祖国の舞曲や夜想曲を芸術作品へ高めた。気品と抒情に満ちた旋律が魅力である。
必聴名盤

ショパン/前奏曲集
マルタ・アルゲリッチ(p)
〈録音:1975年10月,77年2月〉[グラモフォン]
[詳細はこちら]※「不滅の名盤」のページ
《24の前奏曲》op.28は、1975年10月に収録されたものである。つまりアルゲリッチがワルシャワでのショパン国際ピアノコンクールで優勝してから10年後にあたる演奏だ。[…]本作を「名盤」たらしめているのは、なんといってもアルゲリッチのライヴ感あふれる演奏である……
———飯田有抄(クラシック音楽ファシリテーター)

