≫特捜プロジェクト・アニバーサリー作曲家の他の記事はこちらから
文・安田和信(やすだ・かずのぶ)
桐朋学園大学准教授。同大学附属子供のための音楽教室鎌倉・横浜教室および富士教室室長。専門はW.A.モーツァルトを中心とした18世紀後半の西洋音楽史。『読売新聞』にてCD評、演奏会評を担当する。旧『レコード芸術』誌には1994年から執筆。
ルイージ・ボッケリーニは1805年5月28日にマドリードで没しているから、今年で没後200年になる。18世紀後半を代表する大作曲家なので、記念の年だけ盛り上げても意味がない。筆者はボッケリーニの音楽を今まで聴いてきて、駄作に当たった記憶がない。
と、個人的な強がりを言ったところで、世間が彼を大作曲家として遇しているようすも見られない。ここでは、自分と世間の間にある認識のズレについて思うことを書き、さらには、歴史の堆積のなかからボッケリーニを別のかたちで救い出す作戦を考えてみたい。
このコンテンツの続きは、有料会員限定です。
※メルマガ登録のみの方も、ご閲覧には有料会員登録が必要です。
【ログインして続きを読む】下記よりログインをお願いいたします。