ベルリン・フィル

   

〔090〕チャイコフスキー:序曲《1812年》,スラヴ行進曲,幻想序曲《ロメオとジュリエット》,イタリア奇想曲

交響曲やバレエ組曲などで聴かせるのと同様の語り口のうまさ、水平に長く伸びるレガート奏法、60年代のベルリン・フィルの黒光りするような重戦車のごとき迫力ある響き…… チャイコフスキー:序曲《1812年》...
   

〔044〕シューベルト:交響曲第9番《ザ・グレイト》

映画でさえ早送りされる現代に、音声データだけを家でじっくり1時間なんて時代に合わないだろう。それでもわたしはこの音楽体験はかけがえのないものだと思うし、この演奏はまさにふさわしいと思う…… シューベル...
   

〔036〕モーツァルト/交響曲全集

別のやり方だってあるのだよ、と提示され、それを認めた後だって、これ以外に《ジュピター》を演奏するやり方はあり得ないと、聴けば信じてしまう。[…]冷徹といってもいいくらいの、大交響曲作家モーツァルトの偉...
   

〔072〕モーツァルト/セレナード集

《ハフナー》セレナードは、晩年のベームが行き着いた、一切の力みがなく、色づけもない、虚飾を排した解釈。ベルリン・フィルの洗練されたアンサンブルが、ベームの指揮に十全に応える…… ① ② モーツァルト/...
   
最新盤レビュー

カラヤン&ベルリン・フィル放送録音集成の第2弾は 同コンビの黄金期ともいえる1970年代を網羅!

これは、70年代をクラシック・ファンとして生きた愛好家にとって単なる「ライヴ録音集」を超えた、当時の「音楽体験そのもの」といった20枚組である。ヘルベルト・フォン・カラヤンは「楽壇の帝王」としてクラシック界に君臨し、本拠地ベルリンや生地ザルツブルクを中心に演奏活動を行ない、世界をジェット機で飛び回り、毎月ドイツ・グラモフォンと英EMIから新録音のLPレコードをリリースする、という超人的なスケジュールをこなしていた。従来のクラシック界では考えられなかった(今日でも考えられない)芸術一本でない、派手な活躍ぶりから多くのアンチ・カラヤンを生んだが、それ上回る膨大なカラヤン・ファンを生み、音楽ジャーナリズムもカラヤンを中心に回っていた。そのため、アンチ・カラヤンにも否応なく彼の演奏会やレコードでの活躍が目に入った。
   
[新譜月評]オーケストラ曲

ブラームス:悲劇的序曲,交響曲第1番

ブラームス:悲劇的序曲,交響曲第1番 キリル・ペトレンコ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団〈録音:2024年2月,2025年9月(L)〉[Berliner Philharmoniker Recor...
   

〔085〕R.シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》

とくに後半で肩の力が抜け、自由闊達にオーケストラが活躍する2回目の本録音が、その意味ではもっとも(カラヤンの)自画像的、とは言えるかも…… R.シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》 ヘルベルト・フォン・...
   
[新譜月評]オーケストラ曲

シェーンベルク作品集

シェーンベルク作品集〔浄められた夜,室内交響曲第1番,オラトリオ《ヤコブの梯子》,管弦楽のための変奏曲,ヴァイオリン協奏曲〕 キリル・ペトレンコ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,ベルリン放送合唱...
   

〔094〕新ウィーン楽派管弦楽作品集

録音当時、収録された作品群を、この水準の技術的精妙さと表現上のロマン性を両立させて演奏した例はほかにない…… 新ウィーン楽派管弦楽作品集〔シェーンベルク,ベルク,ウェーベルンの作品〕ヘルベルト・フォン...
   

〔001〕ベートーヴェン/交響曲全集

1970年代のベルリン・フィルとの最も熟成した時期の演奏。[…]9曲へのさらなる表現拡大と手兵ベルリン・フィルの力量を土台として、研ぎ澄まされた洗練性や耽美性まで加味されている…… ベートーヴェン/交...