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名ピアニスト、アルフレート・ブレンデル逝く

オーストリアの名ピアニスト、アルフレート・ブレンデルが6月17日朝、ロンドンの自宅で死去。享年94。おもに旧Philips(現Decca)に、まさにドイツ音楽の王道とも言うべきモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなどのピアノ作品の膨大なレコードを遺したブレンデルは、旧『レコード芸術』誌ではおなじみの名ピアニストでした。
氏の音楽界への業績に、あらためて敬意を表するとともに、謹んで哀悼の意を表します。
『レコード芸術ONLINE』では後日、追悼記事を予定しています。

2025年6月18日
『レコード芸術ONLINE』編集部

アルフレート・ブレンデル(1931.1.5~2025.6.17)Alfred Brendel
チェコスロヴァキア(北モラヴィア)出身、ザグレブで少年・青年期を過ごし、1947年ウィーンに移りピアノを学ぶ。1970年(旧)Philipsと専属契約を結び、以後続々とレコーディングを行なって、国際的評価を得た。1971年に初来日。レパートリーの中核はベートーヴェンのソナタや協奏曲ということになるが、特筆すべきは、シューベルトやシューマンなどの室内楽や歌曲伴奏においても多くの名録音を遺したこと。2008年12月に惜しまれつつ引退した後も、後進の育成や、自作の詩の朗読会などで旺盛な活動を続けていた。

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