レコ芸アーカイブ

特捜プロジェクト・アニバーサリー作曲家2005
④ルイージ・ボッケリーニ(没後200年)[2005年4月号掲載]

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文・安田和信(やすだ・かずのぶ)

桐朋学園大学准教授。同大学附属子供のための音楽教室鎌倉・横浜教室および富士教室室長。専門はW.A.モーツァルトを中心とした18世紀後半の西洋音楽史。『読売新聞』にてCD評、演奏会評を担当する。旧『レコード芸術』誌には1994年から執筆。

ルイージ・ボッケリーニは1805年5月28日にマドリードで没しているから、今年で没後200年になる。18世紀後半を代表する大作曲家なので、記念の年だけ盛り上げても意味がない。筆者はボッケリーニの音楽を今まで聴いてきて、駄作に当たった記憶がない。

と、個人的な強がりを言ったところで、世間が彼を大作曲家として遇しているようすも見られない。ここでは、自分と世間の間にある認識のズレについて思うことを書き、さらには、歴史の堆積のなかからボッケリーニを別のかたちで救い出す作戦を考えてみたい。

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