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ルイージ・ボッケリーニは1805年5月28日にマドリードで没しているから、今年で没後200年になる。18世紀後半を代表する大作曲家なので、記念の年だけ盛り上げても意味がない。筆者はボッケリーニの音楽を今まで聴いてきて、駄作に当たった記憶がない。
と、個人的な強がりを言ったところで、世間が彼を大作曲家として遇しているようすも見られない。ここでは、自分と世間の間にある認識のズレについて思うことを書き、さらには、歴史の堆積のなかからボッケリーニを別のかたちで救い出す作戦を考えてみたい。
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