2024年12月14日、TOWER CLASSICAL SHIBUYA(タワーレコード渋谷店クラシックフロア)で開催された、弊社刊行の単行本『ブルックナーのしおり』と音楽の友別冊『生誕200年最新ブルックナー』刊行記念・石原勇太郎さんトークイベントに行ってきました。
その模様を、ダイジェストでお届けします。
【好評発売中】
【石原勇太郎さんの著書】
ブルックナーのしおり 生涯と作品へのアプローチ
石原勇太郎 著
ISBN:9784276215344 〈発行:2024年10月〉
「ブルックナーはこう聴けばいいのか!」――気鋭の音楽学者が贈る、作品探索の心強いガイド。交響曲から合唱曲まで主要作品を網羅したわかりやすい解説を柱に、エッセンスをコンパクトにまとめた伝記、人柄が伝わる親しみやすいエピソードを紹介するコラムという3パートで時系列に沿って各章を構成、ブルックナーの全貌を解き明かす。
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【石原勇太郎さんが寄稿している別冊】
『音楽の友』12月号別冊
生誕200年最新ブルックナー
更新され続ける作品の最先端と名演史
音楽の友 編
JAN:4910021301245〈発行:2024年10月〉
生誕200年を迎え、進化を続けるブルックナー。目下、国際ブルックナー協会による、最新の研究を反映させた「新ブルックナー全集」の刊行が進行中で、新たな楽譜が生まれ続ける。最前線で研究にあたる校訂者、新たな楽譜で演奏を行なう指揮者へのインタヴューなどの最新情報を掲載。交響曲全曲に関して、主な版の情報を一挙にまとめた「稿/版コンプリートガイド」も収載し、現在のブルックナー演奏により深くアクセスできるようにした。
若きブルックナー研究者による比較・実況解説!
『レコード芸術ONLINE』特別企画「ブルックナー新譜鼎談」にも出席いただいたブルックナー研究の音楽学者である石原勇太郎さんのトークは、売場奥のイベントスペースで開催され、多くの参加者が集まりました。
前半はマルクス・ポシュナー指揮の交響曲全集から、聴きどころをセレクトして比べるもので、第4番「ロマンティック」第1〜3稿の第1・3・4楽章のそれぞれ一部を取り上げました。石原さんの「それぞれの稿の優劣を決めるのではなく、違う曲として味わうべき」というスタンスを、実際に音で確認できるよい機会となりました。
後半は、石原さんが補筆完成した交響曲第9番第4楽章を、音源(坂入健司郎指揮タクティカートオーケストラ)を流しながら石原さん自身がリアルタイムで解説するというもの。創作秘話満載で、イベント参加者も熱心に耳を傾けていました。
イベント終了後は単行本や別冊、石原さんが解説を書いたポシュナーの国内盤CD(ナクソス)をお買い上げの参加者へのサイン会にも行列ができていて、イベントは大成功に終わりました。
写真中央が石原さん。左は弊社別冊担当の高間裕子、右は単行本担当の浜中充
TOWER CLASSICAL SHIBUYAはタワーレコード渋谷店の8階にあり、クラシックCDをはじめ書籍など関連グッズも数多く販売されていて、『レコード芸術ONLINE』推薦ディスクのコーナーも展開されています。
石原さんは明日17日にナクソス主催のYouTube配信にも出演予定です。お楽しみに!
石原さん、YouTubeトークライブ📺に登場
12/14のイベントとは違った切り口の、配信限定イベントが開催予定です!
■場所:ナクソスジャパンYouTubeチャンネル(オンライン)
■開催日時:2024年12月17日(火)20:00~
■出演:石原勇太郎(音楽学者)、浜中 充(音楽之友社)、高間裕子(音楽之友社)
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Text:編集部