文=岸 純信
《カルメン》初演150年祭の第2弾は「カルメン名歌手録」。歴史上、古くはコンチータ・スペルビアを始祖に、ジーン・マデイラ、リーゼ・スティーヴンズ、ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス、マリア・カラス、グレイス・バンブリー、テレサ・ベルガンサ、アグネス・バルツァなど、歴代の名歌手たちが音盤上にカルメンの名唱を刻んできた。21世紀になり映像の時代を迎えて、さらに魅力的なカルメンたちが次々登場、ここではそうした古今東西の名カルメンと(登場する歌手たちの出身地は米国、スウェーデン、ラトヴィア、ギリシャ、ルーマニア、イタリアと、まさに万国博覧会の様相!)その相手役ドン・ホセ、さらにエスカミーリョ、ミカエラも含め、各役を十八番とする名歌手たちを、フランス・オペラのスペシャリスト、岸純信氏が「総覧」する。※掲載のジャケット写真のディスクには入手困難なものも含まれます。


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