既にケンプはベートーヴェンのソナタや協奏曲のステレオ再録音を終えて、ロマン派以降の録音に注力している頃で、ある意味自然体で力まない円熟期のケンプの特徴である、しなやかな中でのカンタービレの美しさがこのソナタの随所から聴き取ることが出来る……
ディスク情報
シューベルト／ピアノ作品集
〔ピアノ・ソナタ第1～7，9，11，13～21番，楽興の時D.780全曲，幻想曲《さすらい人》D.760，３つの小品D.946，13の変奏曲D.576，アンダンテD.604，アレグレットD.900，４つの即興曲D.899，同D.935〕
ヴィルヘルム・ケンプ（p）
〈録音：1965年2月～1969年1月〉
［DG（S）POCG9903～12（10枚組）］※現在取扱なし
［DG］配信
※ジャケット画像とリンクは「ピアノ・ソナタ集」（配信）のもの
草野 次郎（作曲）
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