グスタフ・マーラー
Gustav Mahler
(1860–1911)
【プロフィール】
オーストリアの作曲家・指揮者。後期ロマン派を代表する人物である。交響曲と歌曲を中心に作曲し、特に交響曲第2番《復活》や第8番《千人の交響曲》などは規模と精神性において比類ない。その作品には死、自然、救済といった哲学的主題が色濃く表れ、心理的・構造的な深みがある。さらに調性の拡張や不協和音の活用により、20世紀音楽への橋渡しを行った。新ウィーン楽派に強い影響を与えたほか、近代的オーケストラ表現の発展に多大な貢献を果たしている。(編集部)