
2024年をもって指揮活動から引退した井上道義にインタヴューする機会を得たのは、2025年8月1日のこと。「お元気そうでなにより」といった雰囲気ではなく、彼が纏っている独特なオーラは健在であり、2時間以上にわたって、大いに語っていただいた。今回の井上道義のインタヴューには、2回目の「ショスタコーヴィチ/交響曲全集」のプロデューサーであり、レコーディング・ディレクターとバランス・エンジニアを務めている江崎友淑が同席した。
①ショスタコーヴィチの音楽との出会いについて(無料記事)
②2度目の「ショスタコーヴィチ/交響曲全集」について(有料記事)
③江崎友淑プロデューサーは語る(有料記事)
Interview & Text=満津岡信育(音楽評論)
Photo=編集部
井上道義vsプロデューサー⁉
井上 今日は、僕だけが喋るのではなくて、録音を担当した人が話したことをぜひ入れて欲しいと思っています。僕は、何度も重ねて言っていますが、客席に座っている時のように聞こえるべきだという強いポリシーを持っています。でも、そうじゃない。別の視点やコンセプトがあることも書かなきゃ。ディスクを売る意味がない。
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