これが初めてLPで市場に現れたときは、一大事件だった。きわめて寡作だったクライバーの録音物が常に待たれていたからでもあるが、何といっても、その演奏が衝撃的だったからだ。偶数番交響曲が「箸休め」のように見られていた時代に、この演奏は、あまりに熱すぎた。

ディスク情報
ベートーヴェン:交響曲第4番
カルロス・クライバー指揮バイエルン国立o
〈録音:1982年5月(L)〉
[Orfeo(S)C100841DR(海外盤)]
舩木篤也(音楽評論)
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