日本のオーケストラ・演奏団体

   
最新盤レビュー

健康的なマーラー!? バッティストーニ×東京フィル 《交響曲第7番》ライヴ盤が登場

第7番に「恋をした」マエストロ マーラーの《交響曲第7番》は、ベートーヴェン作品に代表される「苦難を乗り越えて栄光へ」の図式には当てはまらない構成で書かれた交響曲であり、幻想的でどこか不気味な音楽が続いた後、一転して明るくにぎやかなフィナーレで締めくくられる。このどこかつかみどころのない構成も理由の一つだったのだろう、本作は大規模な合唱などを必要としない管弦楽のみによる作品であるにもかかわらず、かつてはマーラーの交響曲作品のなかでも特に演奏機会に恵まれない作品だった。
   
芸術の秋、マーラーの秋

カーチュン・ウォンに聞く いまマーラーを演奏し、録音すること

現代を代表するマーラー指揮者といえば? 2016年にマーラー国際指揮者コンクールで優勝を果たして以来、快進撃を続けるカーチュン・ウォンさんはその1人といえるでしょう。日本フィルハーモニー交響楽団と取り組んでいる「マーラー・シリーズ」や、今秋、ハレ管弦楽団との交響曲第2番《復活》の音源をリリースされたことにも注目が集まっています。2025年10月、ウォンさんにインタビューする機会を得ました。得意とするマーラーのこと、指揮者としての仕事のこと、そして録音物を世に出すこと……。マエストロの音楽観に迫ります。ききては舩木篤也さんです。
   
最新盤レビュー

大河ドラマのテーマ音楽18曲を “本家”N響の演奏で

1963年から続くNHKの看板ドラマ番組シリーズで、ほとんどのテーマ音楽を演奏してきた“本家本元”のN響が、2024年と2025年に行なった「大河ドラマ コンサート」のライヴ盤。それぞれの公演プログラム第1部(※第2部は“河”に因んだクラシック名曲選)を、三浦文彰のソロ・ヴァイオリンを起用した第55作「真田丸」(服部隆之、2016年)以外すべてそのまま収録したもので、当日の迫力ある演奏を臨場感たっぷりに追体験できるはず。
   
オーケストラ曲

マーラー:交響曲第7番《夜の歌》

マーラー:交響曲第7番《夜の歌》 井上道義指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団〈録音:2000年4月(L)〉[エクストン(D)OVCL00885]SACDハイブ...
   
オーケストラ曲

ブルックナー:交響曲第4番《ロマンティック》

ブルックナー:交響曲第4番《ロマンティック》(1878/80第2稿ノーヴァク版) 尾高忠明指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団〈録音:2025年2月(L)〉[フォ...
   
オーケストラ曲

シューマン/交響曲全集,歌劇《ゲノフェーファ》序曲,《マンフレッド》序曲

シューマン/交響曲全集(第1番~第4番),歌劇《ゲノフェーファ》序曲,《マンフレッド》序曲 山下一史指揮 愛知室内オーケストラ〈録音:2022年4月,2023年...
   
オーケストラ曲

ベートーヴェン:交響曲第3番《英雄》,同第8番

ベートーヴェン:交響曲第3番《英雄》,同第8番 ジョナサン・ノット指揮 東京交響楽団〈録音:2017年12月,2025年7月(以上L)〉[エクストン(D)OVC...
   
オーケストラ曲

ブラームス:交響曲第3番

ブラームス:交響曲第3番 秋山和慶指揮 日本センチュリー交響楽団〈録音:2024年12月(L)〉[マイスター・ミュージック(D)MM4546] 【メーカーサイト...
   
芸術の秋、マーラーの秋

日本のオーケストラとマーラー録音の歩み

秋にじっくり聴きたい作曲家と言えば、もちろんマーラー! 「レコード芸術ONLINE」創刊1周年記念特別企画「芸術の秋、マーラーの秋」では、マーラーに関するさまざ...
   
プレルーディウム

【連載】プレルーディウム 第13回/舩木篤也

音楽評論家・舩木篤也氏の連載「プレルーディウム」。プレルーディウム(Präludium)は、ドイツ語で「前奏曲」の意味。毎回あるディスク(音源)を端緒として、ときに音楽の枠を超えて自由に思索を巡らせる、毎月1日更新の注目連載です。